【 会場の雰囲気をまずはご覧下さい!音量には注意してください。】
1番2番が負けて「まだいける」と願いながらも「もうダメか」という雰囲気も漂いました。しかし3番が勝ち4番フィリップは最終ゲーム4対8と大量リードされ嫌な雰囲気に。8対8に追いつき会場のボルテージも上がり解説者もハイテンションに!そして14対12で勝った瞬間「なんだこれは!?」を連発する実況。そして勢いのままダブルスも勝ち、夜10時過ぎにもかかわらず久しぶりにお祭り騒ぎとなりました。
クニックスフォーヘンは12チーム中10位。下位5チームが1敗のため、負ければビリになるかもしれないという危機。しかもエースバスティーが怪我で出場できない。試合前から苦しい状況でした。ビリレースから一つ抜けたい!ただそれだけで戦いました。
世界卓球選手権とWTTの試合が続き、約1カ月ぶりに再開されたブンデスリーグ。第5節はグレンツァオとのホームマッチでした。グレンツアァオは若い Feng Yi-Hsin選手(台北/WR67位)が大ブレイク中で、ドイツナショナルチームで活躍していたバウム選手、クビック選手(ポーランド/WR93位)の布陣です。
クニックスホーフェンは宇田選手も不出場。キリアン、フィリップ、アレグロでの勝負。ダブルスのキリアン・アレグロは強いので、何とかラストまで回したい試合でした。
コロナのルールも撤廃され平日月曜日の19:00から試合開始でしたが、多くのファンが会場に足を運んでくれました。
1番 フィリップ vs クビック。YGサービスから強烈な3球目攻撃でポイントを重ねるクビックに対し、打開策の見つからないフィリップ。大事な試合でしたが0対3で敗退。
2番 アレグロ vs フェン。この試合後に股関節の手術を行うことが決まっているアレグロに何とか勝利をプレゼントしたく私も必死に試合を分析しましたが、
後半のフェンの集中力と連打は凄まじくフルゲーム9点での敗退。
3番 キリアン vs バウム。長年ドイツナショナルチームで活躍してきた試合巧者のバウムに対し「厳しいかも」と感じていましたが、この日のキリアンはサーブレシーブが冴え、ラリーでのボールの威力で勝り3対0で完勝!フィリップにタスキを繋ぎます。
4番 エース対決のフィリップ vs フェン。「フィリップ。1番の試合はフィリップらしさがなかった。お前がエースだぞ」とだけ声をかけ試合がスタート。快速連打のフェン対前陣豪打のフィリップの試合は最終ゲームに突入。しかし4対8と離されてしまいます。
ここから開き直ったフィリップと焦りが見えてきたフェンのメンタルが逆転しジュースに追いつきます。
最後は長いフォアクロスのラリーからストレートへのドライブで勝負が決まりました。凄い試合でした!
5番 キリアン・アレグロ vs バウム・クビック。1人のプレーではなくコンビネーションで得点を重ねられるキリアン・アレグロ組。アレグロのカウンター、必死の飛びつきプレーなどで主導権を握り3対0での勝利!
チームも3対2で勝利しました!
【 ハイライト動画です 】4番の試合はテロップのミスでした。正しくは『フィリップ 3 対 2 フェン』でした。
勝てて良かった〜!!
試合終了が22:00にも関わらず最後まで500人を超える方々が熱い応援をしてくれ、大逆転勝利の興奮に酔いしれてくれました。
ちなみにドイツの実況は、時々相手チームの批判や嫌味などもあります。ミスして「チッ」と舌打ちするのは当たり前。しかしクニックスフォーヘンの2人は相手チームの批判等は一切しない2人なので安心です。今回は興奮しすぎてちょっとうるさかったのですが、それだけこのチームへの思い入れも強い2人がやってくれて、盛り上げてくれています。
これでチームは2勝3敗。次節の第6節ザーリュブリュッケン戦も宇田選手が不出場ですが、第7節から第11節までは宇田選手が出場予定です。何とか1点でも多くポイントを稼ぎ、前半戦を上位に近い順位で折り返したいです。
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