1月26日(火)19:00からアウェーのフルダ戦が行われました。開幕戦でフルダに勝利していますが、この体育館ではまだ一度も勝ったことがありません。過去の試合は1番と2番で勝利した後、3番のフィルス選手(ドイツ/WR42位)のカットでの粘りに敗退しダブルスで負けるという試合ばかりでした。
今日のオーダーも迷わずシュテガーがエース。アルーナ(ナイジェリア/WR20位)がエースに来てもフィルスがエースに来てもキリアンが勝負で2番。3番はカットを打てるサリフー。フルダは現在10位に低迷しているとはいえ強敵です。
「コージ。ブレーメン戦は戦術ばかり考えてしまい、自分らしいプレーができなかった。今日は、戦術は頭に入れるけど、まずは
自分の力を十分に出し切ることを心がけていいか?」と言うキリアンに「もちろんだ。僕たちはチャレンジしていく立場だ」と伝え、私も前節の反省から「勇気を持ったベンチワーク」を心がけて試合スタート。
1番 キリアン 対 アルーナ。前半戦で勝利しているものの、この試合はアルーナのブンデスリーグデビュー戦で、かなり緊張していました。相手の特徴は抑えているもののスタートから五分五分の試合展開。第1ゲームを取り第2ゲームで10対7とリードした場面でタイムアウト。「キリアン。勝ちを急ぐと無理なボールも回り込んでしまい、打球点が落ちて振り回されるから自信を持ってバックハンドで対応しよう」とアドバイス。第2ゲームを取りそのままの勢いで格上のアルーナに勝利!大きな先取点!
2番 シュテガー 対 ファン(ドイツ/WR247位)。向かってくるファン選手に対しスタートから防戦一方のシュテガー。第1ゲームを取られ、第2ゲームも思うような展開にならずジュースへ。ここで驚異の粘りを見せ力の抜けたシュテガーが3対1で勝利。
3番 サリフー 対 フィルス。第1ゲームこそ取りますが、第2ゲームからはしっかり振り切ったフィルスのバックツッツキ、バックカットを打ちきれず1対3で敗退。いつもの嫌な流れが頭をよぎりましたが、次のシュテガーが勝負!
4番 シュテガー 対 アルーナ。アルーナの剛球に対応できず第1ゲームを取られ、第2ゲームもジュースに。ここで迷わずタイムアウト。レシーブの時に先に打たせまいとフォア前ストップにこだわり展開が悪かったので、サーブが見えたらバック前にストップも混ぜることとサーブ3球目のコースをアドバイスし勝負!16対14で取り返し、勝負は五分に。ここから両選手の意地のラリー戦が繰り広げられますが、最後はシュテガーのバックストレートへのバックドライブが火を吹き3対1で勝利!
「今日は仕事しました!」
【 ハイライト動画です】
2連敗中だったので、なんとか勝ちたい試合でした。同時刻に行われた他の試合も大激戦。なんと上位のザーリュブリュッケンとオクセンハオゼンの両チームがラストダブルスのフルゲームジュースで負けるという波乱。波乱を引き起こしたのはグルーンウェッターズバーグのダン選手とブレーメンのファルク選手でした。
この結果、2位以下が大混戦になってきました。ここからは星のつぶし合い。まだチャンスはあるので1試合1試合が勝負です。次節は日曜日にアウェーのザーリュブリュッケンで行われます。
帰り道、後部座席でボーッとしていると運転していたアンディーが「コージ、マスクしてくれ!警察に止められた!」と。ロックダウン中で仕事以外で自宅から15キロ以上離れてはいけないルールなので止められたようです。アンディーが状況を説明し何事もなく終えましたが、ドイツに来て5年目で初めて警察に止められました。ビックリしました。
全く休む間もない厳しい日程ですが、選手が力を出し切ってくれるようにサポートするしかありません。
今日1月27日は双子のコハルとカズトの誕生日でした。日本の幼稚園を卒園してドイツに来た二人もあっという間に11歳を迎えました。
ロックダウン中のため自宅での静かな誕生会となりましたが、二人とも手作りケーキを作りました。男兄弟に挟まれて気が強くしっかり者のコハル。末っ子で怪獣のようにエネルギッシュなカズト。毎日が動物園のように賑やかな我が家ですが子供たちも大きくなりました!
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