現在のドイツブンデスリーグでTop3のビッククラブはデュッセルドルフ、オクセンハオゼン、ザーリュブリュッケンだと思います。この3チームには専用の広い卓球場があり各国から選手が集まって練習をしています。
クニックスホーフェンが1部リーグに挑戦し、まだ勝ったことのないクラブはザーリュブリュッケンとオクセンハオゼンです。今回の試合はカルデラーノ選手(ブラジル/WR6位)がマカオでのWTTに出場しているため不出場でしたが、それでもシモン・ゴジー選手(フランス/WR20位)とカナック選手(アメリカ/WR28位)は世界ランキングも高く勝つのは簡単ではありません。また18歳のKulczycki(ポーランド)は思い切ったプレーが魅力で、もし入り出したら大物食いをする可能性を秘めた選手です。
オーダーはシュテガー選手がエース。過去カナック選手に2勝しているキリアン選手が3番。ダブルスまで回せればカナック選手はまだブンデスリーグでダブルスに出場したことがないので、勝機が見えてくると予想して試合が始まりました。
1番 フィリップ vs ゴジー。今シーズン好調のフィリップも高速ラリーで互角以上のプレーを見せますが、
最後の最後にサーブレシーブが正確なゴジーに0対3で敗退。
2番 シュテガー vs Kulczycki。若いKulczyckiの思い切りの良いプレーにセットこそ奪われますが、第3ゲームからは完璧に対応し3対1で勝利。さすがシュテガー。
3番 キリアン vs カナック。高速ラリーになると不利なのであえて緩いボールを混ぜながらラリーを組み立てる戦術で対応。フォア前、フォアのサイドを切るサーブを混ぜ「速いが、パワーはまだない」カナック選手に3対2での値千金の勝利!
4番 シュテガー vs ゴジー。両選手ともに死力を振り絞るラリーで勝負は最終ゲームに。ここからゴジー選手のラリーでの安定性が上回り2対3で敗退。
5番 キリアン・フィリップ組 vs カナック Kulczycki。相手ペアーは両選手ともに速いバックハンドが得意ですが、中陣でのプレーは得意ではないので、バック対バックで相手をコートから下げる戦術で勝負。勝負どころでキリアンの回り込んでのフォアドライブが炸裂し3対1で勝利!
【 ハイライト動画です 】
確かにカルデラーノ選手不在ではありましたが、勝ったことは十分に評価できると思います。たくさんの方々に「初めてオクセンハオゼンに勝ったね!おめでとう」と言っていただきました。
キリアンの個人成績もここまで5勝1敗と全体でのトップ10に入っています。たくさんの試合を経験しながら自信をつけて欲しいです。
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