ホームにグルーンウェッターズバッハを迎えての第7節。ドイツはロックダウンに入ったため無観客での試合となりました。グルーンウェッターズバッハは昨シーズンドイツカップで優勝、今シーズンも優勝候補のザーリュブリュッケンに勝利するなど現在上位につけているチームです。カットのワン・シー選手(ドイツ)が今シーズン、シングルス無敗中。シェークハンズの動画でお馴染みのダン・チウ選手(ドイツ/WR52位)も安定した実力を発揮しています。ラストに回った時のダブルスも強く全く穴がありません。
クニックスホーフェンは試合前々日の練習で、シュテガー選手が背中の筋肉を痛めてしまい大事をとって欠場を決めました。ここまでほんの少し?「バースティーが勝ってくれるだろう ..」と思っていた気持ちがなかったといえばウソになりますが、ここでチーム一丸となり強豪に向かっていかなければなりません。
悩みに悩んだオーダーは、ワン・シーには、今まで勝ったことがあるキリアンで捕まえて勝負。好調のフィリップとダンで勝負。エースはサリフー。ここまでまだ勝ち星のないサリフーですが練習を見た感じの状態はかなり良く、サリフーの根性を信じて勝負。
1番 サリフー vs ラスムッセン(デンマーク / WR207位)。回り込んでフォアを打ち始めるとラリー戦に強いラスムッセン選手。サリフーは、途中からストップをバック前に集められてゲームを落としましたが、
横回転サーブから3球目攻撃を決めるパターンが奏功し3対1で勝利。
2番 キリアン vs ワン・シー。カットマンですが驚異的なサーブ3球目攻撃とカウンタードライブを見せるワン選手。前回の勝利から得点できるパターンを研究し、圧巻の3対1で勝利。今シーズン無敗中のワン選手に土をつけました。
3番 フィリップ vs ダン。好調のフィリップですが、ダン選手は完全に卓球台を支配していました。台上からの展開、ブロックからの展開、ここ一番に放つ一発のフォアハンドでダン選手が3対1で勝利。
4番 サリフー vs ワン・シー。昨シーズンは1対3で負けていました。カットに追い込めば何とかなるものの、サーブ3球目、レシーブ4球目で強烈なフォアドライブを放つワン選手。キリアンが使っているサーブレシーブの戦術を本人に伝えカットに追い込む戦術で勝負。最終ゲーム11対9で勝利し喜びも大爆発!
【 ハイライト動画です 】
無観客で残念でしたが、今日の試合にお客さんが入ってくださっていたら最高に盛り上がったと思います。ただたくさんの方々がライブ放映を見てくださっていて「すごい試合だったね!」とメッセージももらいました。アンディにもメッセージが来ていたそうです「コージはクレイジーなのか?バースティーを使わないでサリフーをエースに使って勝たせるなんて」と。バースティは怪我です..
ようやくチームも2勝目。コロナ期間で十分に練習できていなかったサリフーも大いに戦力になりそうです。ここからが勝負です。各選手が自分の課題やどうすればもっと強くなれるのか。練習と実戦を通じて成長しなければなりません。
試合後、目を真っ赤にして涙を流している選手がいました。ワン・シー選手です。36歳になった今でも驚異的なプレーをし、ベンチでは若い選手に懸命に戦術的なアドバイスを送っているワン選手。バースティーと同じ本物のプロフェッショナル選手です。後半戦では必ずリベンジに燃えてくると思います。
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