6ヶ月ぶりの公式戦は過去3シーズン一度も勝ったことがなかったフルダに3対0で勝利しこれ以上ない幸先の良いスタートを切ることができました。
コロナ感染対策として色々なルールがあり難しい試合でしたが、何事もなく無事に試合を終えることができました。勝ち負けももちろんですがホッとしました。
ヘルパーの方々に本当に感謝です。練習と1試合が終われば毎回卓球台の消毒をし、
セットが終われば使ったボールも一球一球消毒。大変な作業だと思います。
今回は前日にも新たなルールが発表され
・チェンジエンドなし
・タオルボックスは一人一人に与えられ、自分の名前を書いているのを使う
・セットごとにボールの消毒
・1試合ごとの卓球台の消毒
もちろん握手等はなし
【選手入場の動画です】
今まで多くの団体戦の入場をしてきましたが、今回初めて無観客のホームゲームに入場した時は、正直寂しさよりも恐怖感を感じました。
過去の対フルダ戦はカットのフィルス選手(ドイツ/WR42位)にいつも大接戦の試合で勝利され2対3での敗退ばかりだったので、今日はフィルス選手が誰と戦うオーダーになるかがカギでした。私たちはフィルス選手が1番手と読んだのですが、何とエースに当ててくる2番手として登場。第1試合のシュテガー選手 vs フィルス選手が試合の流れを決める大事な試合となりました。
第1ゲームはシェテガー選手の試合勘がまだ良くなく、大量リードされますが何とか粘ってタイムアウトだけは使わせます。第2ゲーム、いつもはもっと積極的に攻撃を混ぜてくるフィルス選手は攻撃したボールの精度が低くカット中心に戦ってきますが、
まだシュテガー選手らしくないミスが続きゲームカウント0対2。しかしここから怒涛の粘りと、打ち抜きに行かずフォア前に落とすループドライブからの展開を作ってフルゲームに持ち込みます。逆にプレーに「らしくない」迷いが出てきたフィルス選手。最終セットは私の勝負勘が冴えていました。シュテガー選手のサーブの時に得点が取れなかったのでタイムアウトを取り「バック前へのナックルサーブ!」から3球目を組み立て大逆転の勝利!
2番のキリアン選手 vs アルーナ選手(ナイジェリア/WR20位)。もちろん最強の相手ですが、6ヶ月間試合がなかったこととアルーナ選手にとっての初めてのブンデスリーグだったので五分の試合を予想していました。ただ緊張していたのはキリアン選手でした。1ゲームを簡単に落とし、2ゲーム8対8で私がタイムアウト。これを落とすと0対3になる予感がしたのでサーブレシーブをアドバイスし第2ゲームを取ります。勢いに乗ってきたキリアン選手がバックドライブからのフォアドライブを決め大金星を挙げます!
3番はフィリップ選手 vs ファン選手(ドイツ/WR241位)。フィリップ選手がコロナ期間も厳しい練習をしていたのは水曜日からのシュテガー選手との練習を見て確信していました。基礎技術は格段に良くなっているので、あとはどれだけサーブレシーブの勝負勘があるかだけが心配でした。ゲームカウント2対1、第4ゲームの10対8でタイムアウトを取り、サーブから仕留めてゲームセット!
試合終了後、ライブを見てくれていた町選手(岡山リベッツ)がラインをくれました「おめでとうございます!マスクをしてても爆吠えするんですね(笑)?」と。
【ハイライト動画です(各選手は指定された自分のタオルボックスだけを使っています)】
一番試合勘が戻っていなかったのは司会のヨーゲンだったかもしれません。昨シーズンまで満員の観客の前で饒舌に話しまくっていたヨーゲンですが、今日の試合ではベンチに入った長男のアキトの紹介の時に、
「アキト…」の後の名字が出てこなくて困っていました。最後にごにょごにょとイタガキと言っているような気がします。
今回はDTTLのライブ映像では音声がなかったらしいです。ヨーゲンが元気ないのはそのせいでしょうか?
2020-2021シーズンが開幕しました。実は一番心配していたのは自分の勝負勘と判断の目でしたが、今日の試合はよく見えたので安心しました。そしてこのまま最後まで試合が行われてほしいと心から思います。選手・関係者も健康でコロナの収束を迎えられれることを願うばかりです。
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