ムールハオゼンをホームに迎えてのブンデスリーグ。すでにプレーオフ進出の望みはなくなりましたが、それでも500人を超える方々が会場に足を運んでくれました。ムールハオゼンでの前半戦では相手会場での鳴り物での過度の応援で、クニックスホーフェンの選手たちが力を発揮できず0対3で敗退しました。ホームに迎えるこの試合では【フェアに!そして叩き潰す!】つもりで試合に臨みました。
相手チームの3選手は同じくらいの力の選手なので、誰が何番に出てくるか予想がつきません。なので今日のオーダーは相手の裏をかき、及川選手がエース、シュテガー選手は2番に出場しあえて相手のエースを狙う作戦でした。
ハーベソン選手(オーストリア/WR31位)イオネスク選手(ルーマニア/WR57位)ヤンカリック選手(チェコ/WR91位)ともに強靭な体躯からパワーボールを打ち込んでくるファイターです。今日は1番の及川選手が勝負。及川選手が勝てればチームに勢いが出てシュテガー選手、キリアン選手も良いプレーができると感じていました。
1番 及川選手 vs ヤンカリック選手。試合の入り方は完璧で1本目から質の高いプレーを見せましたが、徐々に
ヤンカリック選手のストップレシーブからの展開になって苦しみます。しかし第5ゲームはサーブを変えながら得点を重ね、なんとかフルゲームジュースで勝利!1時間を超える熱戦でしたが勝って帰ってくるのはさすがにしぶとい!
2番 シュテガー選手 vs ハーベソン選手。ハーベソン選手の剛球を発揮させないように台上での戦いに持ち込み、3対0での完勝!世界ランキング31位を手玉にとるプレーは【バースティー強し!】を印象付けました!これでシュテガー選手は今シーズンのシングルス20勝目を達成しました。
3番 キリアン選手 vs イオネスク選手。両選手ともにフォアドライブに破壊力のある選手です。キリアン選手はバックストレートへのチキータで相手の足を止めながらフォアドライプをコートに叩き込み3対1での勝利!やはり地元選手の勝利は応援団が一層盛り上がりました。
チームも3対0で勝利し前半戦のリベンジに成功しました!
正直言ってシュテガー選手が20勝目を達成し、及川選手も11勝と個人成績は十分なのですがチームは7位。なんとも残念です。
試合終了後の公式会見には私の家族が出演させてもらいました。一番緊張していたのは妻ですが、ドイツ語でのインタビューにもしっかり【ドイツ語で】答えました。双子のコハルとカズトは全く緊張せずドイツ語も問題なし。私だけドイツ語がわからないので英語でのインタビュー…。
来シーズンの抱負を聞かれ「もちろんベスト4に入り、プレーオフに進出すること」と言いました。こんな小さな町でそんな大きなことを言うなという人もいるかもしれません。しかし僕はシュテガーと及川という素晴らしい選手を与えてもらっているので何としてもこの2人の活躍の場をもっと広げていきたいという意味を込めて話しました。「良いプレー」とか「感動するプレー」も大切ですが「勝つことでサポーターの人に喜んでもらう」事にこだわる僕のスタイルはドイツでもこだわっていきたいと考えています。
【ハイライト動画です】
そしてちょうどその頃、第2チームのオーバーリーガ優勝決定戦の途中経過が入ってきました。9勝すればチームの勝利ですが、
【現在6対6】
残りの3シングルスはアキト、マックス(アキトと同じ年の選手)、村上選手。アキトは同年代のライバル選手との対戦。3人のうち2人が勝利すれば8対6で最悪引き分け。1人しか勝利できなければ負けが見えてきます….。頑張れ!村上選手!マックス!アキト!
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