前半節最終戦はフルダでのアウェイゲームでした。今年はドイツカップでも対戦し最終ダブルスのフルゲーム9対11で敗退しています。カットのフィルス選手(ドイツ/WR40位)速射砲バックハンドのプッツァー選手(クロアチア/WR32位)ドイツの若手ファン選手(ドイツ/WR433位)の布陣です。
クニックスホーフェンはキリアン選手が怪我からの復帰に時間がかかっていて不出場。勝つとしても最終ダブルスまでもつれることを考えなければならない試合でした。前回はシュテガー・フィリップ組のダブルスで負けているので今節は及川・フィリップ組で対戦するオーダーで勝負をかけました。
1番 フィルス選手 vs フィリップ選手。フィルス選手のバックカットのキレ味、両ハンドでのカウンタードライブ、粒高面での台上処理は技の引き出しが本当に深く、守って良し打って良しのプレーにはフィリップ選手も歯が立たず1対3で敗退。
2番 シュテガー選手 vs ファン選手。ファン選手のバックハンドにやや苦戦しましたが、やはり経験の差が大きく3対0で勝利。相手の動きを察知しながら絶妙なコースに打ち込む両ハンドドライブが光りました。
3番 及川選手 vs プッツァー選手。プッツァー選手にはドイツカップで勝利し、翌週のスウェーデンオープンで敗退しています。2メートルを超す長身ながらバックハンドのストライクゾーンが驚異的に広いプッツァー選手に捕まり、
今日は1対3での敗退。戦い慣れている両者の勝負は、お互いが相手の弱点を潰し合う戦いになるのですが、今日はプッツァー選手の戦術が徹底していました。
4番 シュテガー選手 vs カイナイート選手(スロバキア/WR446位)。フィルス選手の体調不良により急遽控えの選手が出場してきました。カイナイート選手は元々ドイツ人ですがスロバキアに国籍を変えています。独特なフォームでのピッチの速いプレーが持ち味のカイナイート選手に対し、シュテガー選手はあえてゆっくりのボールやロビングを混ぜながら戦い3対0で勝利。これでドイツカップに続きダブルス勝負に持ち越されます。
5番 及川・フィリップ組 vs プッツァー・ファン組。奇数ゲームを失い偶数ゲームを取り、勝負は最終ゲームへ。取られた奇数ゲームからのスタートでリードできればチェンジエンド後は部のいい組み合わせなのでスタートで勝負!良い流れのまま4対3となり、あと1点取って5対3でチェンジエンドにしたい!時に、真後ろで見ていた観客の方の携帯電話がなり…一瞬の緊張感が途切れ、そのまま4対6と逆転され流れを持って行かれてしまいました。2対3で敗退です。
【ハイライト動画です。】
シーズンスタートでは下位〜中位チームとの試合で勝利し5勝1敗と好スタートを切れましたが、上位チームとの対戦で勝利できず、チームは5連敗で5勝6敗。12チーム中8位で前半戦を終了しました。上位チームは怪我の選手やワールドツアーと試合が重なっても勝ち切れる層の厚さを持っています。首位を走るザーリュブリュッケンは土曜日にシンガポールでのT2プレミアムに出場していたフランシスカ選手でさえもトンボ帰りして、ダブルスだけに出場し勝利していました。
目標はベスト4に残りプレーオフに進出することですが、なかなか簡単には達成できません。
後半戦は今週末からすぐに始まります。
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