選手は素晴らしい集中力を発揮してくれました。嬉しいです!
「1勝が遠い..いつか勝てる日が来るんだろうか?」と悩みに悩んだ昨シーズン。選手も私も経験し、少しだけ自信がついたかもしれません。ほんの少しですが。
1番のキリアン選手対シュテガー選手(ドイツ・WR35位)。
過去に何度も何度も負け続けましたが、昨年の全ドイツ選手権で初勝利しました。「コージ、彼はこの試合に合わせてきてはいないから参考にならないよ。」と言うキリアンでしたが、「一度も勝ったことがない」と「勝ったことがある」では雲泥の差があります。この試合を何度も見返し「9対9ではここにサーブを出す!」という絶対的な自信を持って開幕戦のトップに起用しました。昨シーズン前半は焦りから終盤の競り合いで試合を壊してしまう癖のあったキリアンは我慢・我慢のプレーから最後に豪快なフォアハンド2本を決めてくれました!
2番は及川選手対ツボイ選手(ブラジル・WR47位)。カルデラーノ選手の影に隠れている感はありますが、世界選手権でブラジルがベスト8に入った立役者はツボイ選手です。質の高いサーブレシーブからトリッキーなプレーが得意のツボイ選手。ただ動画を見る限り及川選手の方が絶対強いと確信していました。「負けたらチョンボだよ。及川の方が絶対強いよ。」とハッパをかけました。第3ゲームこそ失いますが、終始圧倒するプレーで貴重な2点目をたたき出してくれました。
ブレーメン戦はここからが勝負です。前回の対戦でも2対0とリードしましたが
スッチ選手の粘りにあい、チームはそこから逆転負けをしています。
3番はマヨロシュ選手対スッチ(ルーマニア・WR101位)。
マヨロシュ選手のベンチは初めてなのでどこまで信頼してもらえるかが鍵でした。「僕はセット間も少し頭を冷やして考えたいタイプで、わからなくなったら聞くから戦況を見ててくれ」というマヨロシュ選手。オッケーオッケー!
「ただコージが吠えるのはオッケー。吠えてくれ!気合い入るから。」そこはオッケーなのか笑。
序盤はあまり言いすぎずポイントだけ伝えながらセットカウント1対1。第3ゲーム10対5から10対9に追い上げられた時はすかさずタイム。第4ゲームの10対10で相手がタイムの時は、少し迷った顔をしていたので「次のレシーブはここ、1点リードできるからサーブは2択ある。ここはダメ。こっちはより確率が高い」と伝え、指示通りプレーをしてくれ劇的な決勝点を挙げてくれました。
【ハイライトビデオです】
若い選手たちが力をつけていく良いイメージです。次節のグレンツァオ戦でも勝利できれば、勢いがより本物に近づくはずです。
そして今日8時間の運転でチェコオープンに来ました。次節まで浮かれようと思っていましたが、やっぱり無理です。もう次の試合は始まっています。エントリー数の関係で予選はリーグ戦ではなく一発目からノックアウトです。
会場にエアコンがなく、かなり暑いので湿気戦も覚悟しなければなりません。
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