2017年3月のとある日、クラブのスポンサーとマネージャーが集まり会議が行われていました。2015-2016,2016-2017の2シーズン連続で2部リーグ優勝を果たした私たちですが「本当に来シーズン1部に挑戦するのか?」が議題でした。「今まででも沢山のお客さんが会場に足を運んでくれたが、それは勝っていたから。1部に挑戦しても負けばかり続いては最終的にサポーターが離れていく可能性がある」
何度も話し合いを重ねて出した最終結論は「前に進もう!」でした。
そして今日、ドイツ・ブンデスリーグの名門中の名門であるデュッセルドルフをホームに迎えての試合が行われました。ティモ・ボル選手は不出場でしたが、試合開始の2時間前から始まる公式練習の時間にはすでに多くのお客さんが体育館に入ってくださりました。初めての事でした。
2017-2018シーズンの最高記録となる1,260人の方が試合を見に来て下さいました。2階席の立ち見はもちろん、1階にも特設シートを増設し、それでも座りきれないほどのお客さんを前に最高の試合をしたいという気持ちで選手も私も一層気合が入りました。消防法の規定で諸々あり、会場外には消防車も待機していました。
【ハイライト動画です】↓↓
試合は1番のダルコ選手対フェガール選手(オーストリア)から始まりました。前半戦では勝利しましたが、今日はダルコ選手の得意なストップ対ストップからの展開をさせてもらえず、大きなラリーに持ち込まれ1対3で敗退。
2番は及川選手対カールソン選手(スウェーデン)。前半戦では全く勝負にならなかった相手ですが、今日は戦術を変え最終ゲーム5対4まで食い下がりました。しかしそこからカールソン選手のギアが上がり2対3での惜敗。
3番はキリアン選手対ケルベリ選手(スウェーデン)。第1ゲームを先取し、第2ゲーム9対5リードから逆転されたのが痛く1対3での敗退。
前半戦では3対2で勝利していましたが、今日は0対3の敗退でした。前半戦では大事なところで凡ミスをしていたデュッセルドルフの選手たちですが、今日は強かったです。後半になればなるほどボールの質が上がり、一球に対する執着心、プレーの精度も高かったです。そして私のタイムアウトが1本ずつ遅く、逆転負けをしたセットがあったことも敗因でした。
今シーズン最後のホーム試合だったので、沢山のサポーターの方に勝利をプレゼントできなかったことが心残りです。ただトップチームに対しても充分に競ることができるまで力が付いてきたことは間違いありません。ブンデスリーグでは世界ランクの上位選手が多いので簡単には勝てません。シーズン初めは競うこともできずにいましたが、だいぶ手応えをつかむところまでくることができました。そしてこの紙一重の試合を乗り越える力が付けば選手は世界のトップ選手に仲間入りできるはず。
10月から開幕する「Tプレミアリーグ」の「チーム岡山(仮名)」の小谷球団代表も観戦に来てくださいました。試合後はテレビインタビューを受け日本でのプロリーグ開幕に向けての抱負を話しました。5,000人の町でも盛り上がる素晴らしいスポーツです。是非とも岡山でも沢山の方々が会場に足を運んで欲しいです。
及川選手・キリアン選手・ダルコ選手は今日の早朝の電車でブレーメンで行われるドイツオープンに向かいました。先週のポーランドオープン、ブンデスリーグ、ドイツオープンと続き、さらには来週木曜日今季ブンデスリーグ最終試合が控えています。タイトなスケジュールですが頑張って欲しいです。
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