Awayで行われた 第13節 ドルトムント戦
エース格の Lind(デンマーク/WR27位)が 12節の試合中に怪我をしたため 不出場。それでも前半戦で戸上選手に勝利している Li(中国)は力があり また怪我から復帰したバスティーがどれだけの試合ができるのか?下位とはいえ全く予断できない試合でした。
オーダーは ここ数試合 自信を持った試合で勝ち星を重ねている Jin がエース。左の Li に対しサービスゲームで優位に立てる Filip が2番。3番にバスティー。
1番 Filip vs Li。サーブ3球目の圧が強い Li。2ゲーム目の終盤【完全に体で隠す巻き込みサーブ】を使ってきた Li に対し Filip が猛然と抗議。しかし審判は【問題ない】と… 相手のサーブが見えず、本来なら成す術なしでしたが、ここから Filip が猛反撃!3ゲームを11対9で奪うと、第4-第5ゲームも勝利し 値千金の勝利!
2番 Jin vs ボトロフ(ドイツ)。前半戦でも対戦した 身長2Mを超えるボトロフの「一撃バックハンド」に第1ゲームを失いますが、落ち着きを取り戻し3対1で勝利。
3番 バスティー vs ニュインティック(ベルギー/WR105位)。ラブオールから とんでもなく長いラリーを制したバスティーでしたが、やはり まだ試合勘は戻っておらず、細かいプレーや、自分から打ちに行ったボールにミスが出て1対3で敗退..
4番 Jin vs Li。前半戦でも対戦している両者。回転量の多いフォアドライブはブロックするとラバーが滑って落ちるほど強力な Li のフォアハンド。第1ゲームを失い 第2ゲームも8対10と追い詰められますが、ここから逆転!第3ゲーム終盤はバックハンドサーブを使い大逆転!第4ゲーム10対8とマッチポイントを奪いながら 仕留められず 一進一退のジュースが続きましたが、最後は Li のバックを詰めてからの 回りこみフォアドライブが Li のバックサイドを抜け 激戦に終止符を打ちました。
【ハイライト動画です】
「あれぐらい体で隠すサーブを使い続けたら フェアじゃないのは分かっているよね」
「いや 審判が何も言わないから..」
「オッケー。わかったよ」
私と Li の試合後の会話です。この音声はカメラで録画していますが、あえて動画は公開しません。
それに対し ニュインティックは 不可解な審判の判定に対し、次の自分のサーブを わざとミスしました。
長く卓球界で生きていこうとするのなら やはりフェアプレー精神を持った選手とクラブは契約したい。この原理は変わらないと思います..
「ラブオールの1球目で体力を使い果したよ。まだペース配分がダメだね」
と笑うバスティー。これからの厳しい試合を勝ち抜くには バスティーのカムバックが絶対条件です。
13節を終え、12チーム中 3位につけていますが本当に先は長いです。どのチームも毎週のように試合があり、体力的にも精神的にもギリギリの所でプレーしています。
第14節 ホームでのブレーメン戦もリラックスして 選手が力を発揮できるように心がけたいと思います。その為には「私が張り切りすぎないこと」が大切と感じます。
プレミアムサービスで板垣孝司監督の卓球指導動画が見放題